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2023/03/20 16:00
準備が整ったら染め作業へ!
①の記事の続きです。
染め作業工程
工程は、
染液につける→洗う→媒染液につける→洗う×2回(染まり具合で回数を調整)→干す→完成
です。
まず、染めのポイントを抑えましょう。
1 染液、媒染液、染める布の温度をお風呂ぐらい(40~45度)にする
→(色ムラ防止)
2「薄めの染液」から染めていく
→(好きな色合いを探しながら染めすす進めるのがおすすめ)
3 染液や媒染液の中の布はよく動かす
→(色ムラ防止)
4 染液や媒染液を洗い流す作業はしっかりやる
→(色ムラ、色落ち防止)
5 布は絞らず、染液や媒染液へ入れる
→(色ムラ防止)
染液につける
①「薄めの染液」を 水3:染液1 の割合で作ります。
今回は、水6ℓ+煮出した染液2ℓ 計8ℓを混ぜ合わせました。(一気に染めたい方は、染液の割合を増やしましょう。)
②お風呂ぐらい(40~45度)の温度まで温めます。
③「地入れ」した布を、温まった「薄めの染液」へ入れ、ムラにならないように染液の中でよく動かします。(温度を保ちながら20分)
洗う
①染液をしっかり洗い流します。
②絞らずに、媒染液へ入れます。(媒染液をお風呂ぐらいの温度まで温めておきます。)
媒染液につける
①水8ℓにミョウバン8gを溶かした媒染液をお風呂ぐらいの温度まで温め、先ほど洗った布を絞らず入れます。
染液同様、ムラにならないように中でよく動かします。(温度を保ちながら20分)
洗う
①媒染液をしっかり洗い流します。
②絞らずに、2回目の染液へ入れます。
(先程の「薄めの染液」を2ℓ分捨て、染液を2ℓ足し濃度を上げ、温めておきます。)
↓
2回目以降も同様に
染液につける(20分)
→洗う
→媒染液につける(20分)
→洗う
を行い、好きな色合いになったら染色作業を終了し、干します。
完全に乾いたら完成です。
普段はそのまま捨ててしまう玉ねぎの皮も
春の日差しを感じさせる、柔らかな黄色になりました。
現代の社会問題解でも、フードロスやフラワーロスなどの捨てられてしまう命はたくさんあります。
今回のように、捨てられるものも見方を変えてアップサイクルできると自然や地球に目を向けることが出来そうですね。
「自然をたたえ、生物を慈しむ日」有意義な1日を。
今回、ご協力いただいた先生
✳︎永井 泉さん
鳥取県伝統工芸弓浜絣の工房での織物修行を経て、現在織物作家として、自ら育てた藍と綿花を使い、草木染め、機織り機での反物製作を行なっています。
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